栃酪ニュース

酪農就農応援セミナー

今回は、栃酪生産基盤対策クラスター協議会が大手町にて開催した。

“新規就農希望者向けセミナー”をレポート致します!

3月25日(日)、東京は大手町にあるJAビル会議室におきまして「酪農就農応援セミナー」と題しminiminiセミナーを開催しました。募集にはグーグル広告やフェイスブック広告等を活用し、首都圏を中心に参加者12名が集まりました。休日の大手町は閑散としていて、すれ違う人も少なく、田舎者のわたしにとっては大変居心地のいい大都会となりました。

開講式からはじまり、全農酪農部の深松次長、中央畜産会経営支援部の水野氏を講師に迎え、牛乳のことや酪農のこと、就農のための資金や物件探しなど、酪農の魅力から酪農を始めるにはどうしたらいいか?をご講義頂きました。

講義後の昼食会では、大笹牧場のチーズの試食や牛乳試飲のほか、バター作り体験を行いました。生クリームを入れた容器を、振っても振ってもなかなかバターにならないことで、ちょっとしたスポーツ感覚となり参加者同士わきあいあい盛り上がり、ほど良く緊張が解けたところで午後の部を迎えました。

 午後の部は「酪農を仕事にする」をテーマにパネルディスカッションを行いました。パネリストには、後継者としてIターン就農した人見孝允さん、新規就農した相場博之さん、サラリーマン酪農家として自由学園那須農場の場長をつとめる前田匡彦さんにご出演頂き、酪農への関わり方が後継者、新規就農だけではないことを伝えて頂きました。パネリストの皆さんから「“夢”だけではなく“厳しさ”や“家族の理解”」についても伝えて頂きシナリオ無しのシナリオ通り、うまくまとめて頂きました。

パネリストへの質疑応答では、進路の相談や酪農への転職について、六次化についてや増頭で失敗したことはありますか?など、具体的で直球な質問が多数あがり、説得力のある酪農家からのアドバイスに皆さんうなずきながら聞き入っている様子でした。

 最後に、当組合で運営を予定している大笹牧場を利用した研修システムを紹介させて頂き、その後個別に相談会を行いました。閉会後も講師陣や酪農家と参加者で活発に意見が交わされ、退室後も酪農家に真剣に就農に関する相談をする積極的な女子大生の姿もありました。

 今回、初めての企画となり、参加者がどれだけ集まるか、就農したいと思っているひとはいるのかが不安材料となりましたが、参加者の就農欲、熱意が素晴らしく、都会には本気で就農したいと考えている非農家出身の若者が多いことに気付かされました。今後もこうした企画を形を変えながら、需要と供給のバランスを見ながらといったら聞こえがいいですが、探り探りで継続して参ります!宜しくお願い致します!!!